無得点の原因は。3バックの森保ジャパンの課題を検証する (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 最も気になるのが、森保監督が3-4-2-1をどのような局面で使うためのオプションと考えているのか、である。現代サッカーにおいてプランBの必要性は当然としても、そこが明確でなければ使う意味は薄れてしまう。

 4-2-3-1よりも攻撃的と考えているのか、守備的と考えているのかで、3-4-2-1の存在意義は大きく分かれる。単純に、前線の枚数が1枚減って最終ラインを1枚増やした布陣であることからすれば、守備的と考えるのが自然だ。しかし森保監督は、そこについては明言していない。

 仮に3-4-2-1がアジア予選の格下相手用のオプションだとすれば、縦パス後のダイレクトプレーのバリエーションを増やすことと、クロスからの攻撃パターンを積み上げることは必須。果たして次のエルサルバドル戦で、何かしらの変化を見せられるのか。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る