女子W杯は混戦模様。なでしこジャパンの勝ち上がりを予想してみた (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 最難関が最終戦だ。イングランドは今年3月のシービリーブスカップ(SheBelieves Cup)で完敗(●0-3)を喫した相手。攻守に隙がなく、相手のスピードを消すことが大前提の戦いになる。仮にここで勝利して1位通過になれば、少なくともノックアウトステージ初戦はB・E・Fグループ3位のうちの1チームとの対戦相手となる。ベストはもちろん3戦全勝だが、どのような形であれ、1位で次なるステージへ進みたいところだ。

 また、ケガ人を多く抱えるなでしこジャパンの現状を考えれば、徐々にコンディションを上げていけるこの組み合わせはありがたい限りとも言える。

 続いて、ノックアウトステージへ進むと仮定して、皮算用してみたい。1位通過となれば、数字上は分のいい相手との対戦になる。予想は難しいが、中国、カメルーン、チリあたりが上がってくるのではないか。2位通過の場合、グループEの1位、おそらく2017年のユーロチャンピオンのオランダか、初優勝を狙うカナダと考えられる。どちらが来ても厳しい試合になることは確実だ。

 3位通過の場合、ドイツもしくはフランスとこのタイミングで戦うことになりそうだ。いずれ戦う相手であっても、ノックアウトステージの一戦目で当たりたくはない。このステージに入ってから2試合を勝利しなければ、最終日程まで残ることができない熾烈な戦いの連続。タフな試合を勝ち抜いて上昇気流に乗ることができれば、過去2大会のように一気にファイナルに突き進むことも可能だ。

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