3バックに囚われた森保ジャパン。選手の長所よりシステム優先だった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

「3バックをどこかで試そうという思いはありました」

 森保監督はその意図を明らかにしている。

「去年、ロシアW杯をコーチとして経験し、西野朗監督がやられていた4バックが日本の選手にも合っていると思い、その経験を踏まえ、やり方を踏襲しました。招集選手は代わりましたが、戦術的にはスムーズに行ったと思います。4バックがベースですが、3バックでもプレーの原理原則は変わりません。必要以上に難しく考えるべきではないと思います」

 森保監督の言葉は論理的で過不足がない。試合の中で、改善させた部分もあった。悲観するほどの結果でもないだろう。ただ今回は、システムありき、フォーメーションありき、になってしまった感が強い。数字に囚われたということか。

<選手のストロングポイントを使う>

 6月9日、森保ジャパンはエルサルバドル戦で、あらためてその課題が問われる。

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