なでしこジャパンの勝算は?女子W杯における知られざるジンクス (4ページ目)

  • 宝田雅樹●文&データ
  • text&date by National Football Teams-Results

 なお、女子W杯のファイナリストは、いずれもそれまでのW杯に連続出場を果たしている国で、予選敗退を経験した国が決勝進出した例はない。その法則でいくと、今大会で決勝進出の可能性があるのは、アメリカ、スウェーデン、ドイツ、ナイジェリア、日本、ノルウェー、ブラジルの7カ国となる。

 また、男子では同年の欧州チャンピオンズリーグ(以下、欧州CL)とW杯の二冠を達成する選手がしばしば誕生しているが、女子では欧州CL(前身のUEFA女子カップ時代を含む)を制した選手が、同年の世界大会(W杯、五輪)で優勝した例は皆無となっている。

 今季の女子欧州CL王者は、フランスのリヨン。同クラブには、今回のW杯に出場するフランス、ドイツ、カナダ、イングランド、オランダ、アルゼンチン、そして日本(熊谷紗希)の代表選手が所属している。過去のジンクスからすると、これらの国が頂点に立つ可能性は低い。

 そうなると、優勝の確率が高いのは、アメリカ、スウェーデン、ナイジェリア、ノルウェーとなるが、はたして......。

 女子サッカーの頂点を決するW杯。男子のW杯に劣らず、出場各国が白熱した戦いを繰り広げる。そうした熾烈な争いのなか、ジンクスや記録というのは、いつしか打ち破られていくのである。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る