2019.06.06

伊東純也にはデカい夢がある。
ビッグクラブ移籍へ「スーパーな存在に」

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • 渡辺航滋●撮影 photo by Watanabe Koji

―― 首位攻防戦のクラブ・ブルージュ戦(1-3)は、ゲンクが勝てば優勝という大一番でした。この試合の数日前に伊東選手は腰を痛めて、コンディションは十分でなかったようですね。

伊東 けっこう痛みがあったので、痛み止め薬を飲んでプレーしました。それでも走ると痛かったので、監督に伝えました。「侍なら大丈夫」と監督に言われたので試合に出ましたが、動きはよくなかったので途中で交代しました。

―― クラブ・ブルージュ戦のアウェーの雰囲気はすごかったです。

伊東 僕は本来、ああいう雰囲気のほうが得意なんです。だけど、今回はちょっと駄目でしたね。

―― Jリーグだと、アウェー感の強い浦和のような雰囲気も得意?

伊東 はい。ヴァンフォーレ甲府時代の僕は、アウェーでしかゴールを決めてないんです。浦和レッズ戦やガンバ大阪戦など、ビッグスタジアムでゴールを決めてきました。そういうのを、僕は持っている。

―― ベルギーに来て3カ月半。あっという間でした?

伊東 いや。毎日、長い一日を過ごしていました。孤独との戦いでしたね。

―― 以前、伊藤選手は「ベルギーに来て、日々自分と向き合う時間ができた」と言っていました。毎日、どのように過ごしていましたか?

伊東 毎日......、夜ご飯のことを考えていました(笑)。

―― それは「向き合っている」とは言いませんね(笑)。

伊東 テレビでサッカーを見る時間が多くなりました。練習が終わって、家に帰って、身体を休めて、サッカーを見る。毎日、その繰り返しです。

―― 同じ境遇で戦っている日本人選手のプレーも見ています?

伊東 はい。シント・トロイデンの面々や、シャルルロワの森岡亮太くん、セルクル・ブルージュの植田直通くんなど、彼らの試合をテレビで放送していたら見ています。

―― 彼らを見ていて、何か感じることはありましたか?

伊東 みんな試合に出れば普通にプレーできているけれど、時には試合に出られなかったり、途中で交代させられたり......。そういう難しさを感じました。