久保建英は途中出場か。
森保ジャパンの追試クリアへメンバーは揃った

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 だから、今回のテストマッチは、コパ・アメリカを睨むのではなく、9月のワールドカップ予選を見据えたものになるだろう。

 テスト色の強かった3月のコロンビア戦、ボリビア戦ではトライできなかった、アジアカップからの持ち越し課題――攻撃のビルドアップのパターンと再現性のある攻撃を確立できるかどうかに注目したい。

 その一方で、トリニダード・トバゴ戦で注目されるのが、以下のポイントにあるのは確かだろう。

 6月4日に18歳になったばかりの久保に出番はあるのか――。

 結論から言うと、おそらくスタメンはなく、途中出場があるかどうか。

「明日のスタメンですが、100%確定しているわけではありませんが、これまで私がA代表の監督になって招集させてもらった選手たちをベースに先発は考えていこうかな、準備していこうかなと思っています。

 このあとコパ・アメリカにも参加するので、この2大会をどう戦っていくかという部分で、若手にはこのキリンチャレンジカップでトレーニングしながら、いろんなことを経験のある選手から学んでもらいたい。そして、次につなげてもらえればと思っています」

 森保一監督は、こう話している。その言葉を額面どおり受け取れば、トリニダード・トバゴ戦のスタメンは、以下のようになるのではないか。

【GK】権田修一(シュミット・ダニエル)
【DF】酒井宏樹、冨安健洋、昌子源、長友佑都
【MF】堂安律、柴崎岳、南野拓実、小林祐希、中島翔哉
【FW】大迫勇也

 実際、森保監督はこれまで2試合中1試合はレギュラーと目される選手たちを起用し、長い時間一緒にプレーさせることでコンビネーションの確立に充ててきた。トリニダード・トバゴ戦も同じ起用法だったとしても不思議はない。

 したがって、久保は出番があるとしても途中出場だろうか。

 ちなみに、今回からFIFAの規定に従い、試合登録は親善試合でも23人となった。まさかベンチから外れる4人に久保が入ることはないと思われるが......。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る