「韓国の久保建英」らタレント豊富な宿敵にU-20日本代表はどう挑む (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 歴史を紐解いてみると、ことU-20年代に関しては、日本は韓国戦でかなり分が悪い。

 日本は過去、U-20ワールドカップのアジア予選(アジアU-19選手権)で何度も韓国と対戦し、そのつど、苦杯をなめさせられてきた。日本が誇る黄金世代のとき(1999年大会)ですら、グループリーグと決勝で2度対戦し、2連敗。極めつきは2009年、2011年大会で、いずれも準々決勝で敗れ、2大会連続で韓国に世界への扉を閉ざされている。

 ただし、U-20ワールドカップ本大会では、2003年大会の決勝トーナメント1回戦で一度だけ対戦があり、GK川島永嗣、MF今野泰幸らを擁する日本が2-1で勝利し、ベスト8へ進出している。韓国に先制を許しながら、途中出場のFW坂田大輔が同点ゴールを、さらに延長戦でもゴールデンゴールを決め、劇的な勝利を収めた。決勝点が決まった瞬間、歓喜に沸く選手たちの輪のなかで、先発を外されたことに納得していなかった坂田だけは、まったく喜んでいなかった様子が印象深い。

 そして、日本はこの大会を最後に、U-20ワールドカップで準々決勝へ進出できていない。16年の歳月を経て、再び韓国を下してベスト8へ駒を進めることになれば、どこか因縁めいていて面白い。

 世界大会では2度目となる対戦で、日本は16年前の再現なるか。あるいは、これまでの分の悪さが、そのまま結果に出てしまうのか。

 注目の日韓戦は、日本時間6月4日、深夜24時30分キックオフである。

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