堂安律に追いつきたい田川亨介。U-20W杯で活躍して道を拓く! (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki, AFLO

―― 昨年10月のU-19アジア選手権でも、エースとして期待されながら、4試合出場で1ゴール。クラブで出番を失い、難しい状況で迎えた大会だったと思うけど。

田川 そうですね。1年を通していい状態を保てなかった、いい方向に持っていけなかった、というのが正直なところです。だから、5月のU-20ワールドカップにかける想いはすごく強いですね。本番までに東京で少しでも成長して、世界で結果を残したい。その気持ちは今、すごく持っています。

―― 2度目のU-20ワールドカップでもあるし、年長者でもあります。

田川 はい。その責任は間違いなく感じているので、どうやってチームを引っ張っていくかも常に考えています。

―― 同級生の堂安律選手(フローニンゲン)、冨安健洋選手(シント・トロイデン)は今、A代表としてプレーしています。刺激になったり、意識したりする?

田川 もちろん。とくに律は2年前のU-20ワールドカップで活躍して、海外移籍を掴み取った。攻撃の選手は結果を出せば、道が拓けていくじゃないですか。それはチャンスでしかないので、彼らに追いつきたい気持ちは常に持っています。

―― では、最後に。あらためて、プロ3年目の今シーズンをどういうシーズンにしていきたいですか?

田川 まずは自分のストロングをもっと強化していくこと、あと、シーズンを通してスタメンで出場したいですね。途中から出るよりも、頭から出たほうがやりやすいですし。そこですかね、一番は。そのうえでU-20ワールドカップで活躍したり、U-22日本代表に選んでもらえたらうれしいですね。

―― 思い浮かべているゴール数は?

田川 もちろん、結果を出したいですけど、数字は全然気にしてないです。みんなよりも取りたいっていう気持ちだけですね。

【profile】
田川亨介(たがわ・きょうすけ)
1999年2月11日生まれ、長崎県諫早市出身。サガン鳥栖の下部組織出身で、2017年にトップチームに昇格。同年、U-20日本代表に飛び級で選出される。2019年、FC東京に移籍。ポジション=FW。181cm、70kg。

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