U-20日本代表のエースが久保建英に対抗心。「そこは俺でしょ」 (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki, AFLO

―― 昨年夏にレスターをはじめ、ヨーロッパの数クラブが田川選手に興味を示しているという報道がありましたけど、冬にヨーロッパに挑戦するという選択肢は?

田川 ありましたけど、なかなか話がまとまらなくて。U-22代表やU-20代表の遠征があったり、5月にU-20ワールドカップがあったりして、チームを抜けることが多いのがネックだったみたいで。海外でやりたいという気持ちは強いので、狙っていたんですけど、このタイミングじゃないのかなって。そんなとき、東京から声をかけていただいて。学べるものが多いチームだと思ったので、海外に挑戦するのは東京で力をつけてからでもいいのかなって。

―― 東京には、どんな印象を抱いていますか?

田川 勝つチームの雰囲気を感じますね。チーム全員が同じ方向を向いていて、長谷川健太監督のサッカーを体現しようとしている。チームへの忠誠心が強いというか。

―― 長谷川監督の指導はどうですか? 「怖い」と言う選手もいるけど。

田川 怖いです(笑)。「もっと若さを出して、ガツガツいけよ」って言われます。でも、言い方にメリハリがあるし、ハッパをかけてくれているのも伝わってきます。選手のモチベーションを上げるのが上手な方だと思います。

―― 先ほど、「自分のストロングポイントはこのチームに合う」と話していたけど、長谷川監督から求められているものは? このチームで生かしたいストロングポイントとは?

田川 やっぱり(永井)謙佑くんのように前からプレスをかけたり、背後に抜ける動きを出したりしていきたいですね。それにプラスして、打開するところだったり、ゴールに直結するようなプレーを求められていると感じます。

―― ディエゴ・オリヴェイラ選手とコンビを組む機会が増えれば、鳥栖時代にビクトル・イバルボ選手とコンビを組んだときのように、背後への飛び出しが増えそうですね。

田川 それを狙っています。謙佑くんにはスピードという大きな武器があるけれど、僕もスピードを生かした裏抜けやドリブルには自信があるので、そこで負けないように。謙佑くん以上のインパクトを残さないと起用してもらえないと思うので、さらに磨きをかけていきたいと思っています。

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