2019.04.08

辻本茂輝が驚愕。世界2位になった
「黄金世代」は何がすごかったのか

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 説田浩之●撮影 photo by Setsuda Hiroyuki

「イングランドに2-0で勝ったのは大きかった。ラインの上下に関しては、テッシーの声に自然と反応してできるようになったし、相手に攻められたときの連係もよかった。自分が人にアプローチしていくと、テッシーが背後をカバーしてくれた。

 そして、失点ゼロに抑えた。これは、お互いを信じ切るまで、トルシエ監督に3バックの動きを徹底的に叩き込まれたおかげですね。この試合で3人の信頼関係が築けたというか、"フラット3"への自信を深めることができたと思います」

 グループリーグを2勝1敗で首位通過を果たした日本。決勝トーナメント1回戦の相手はポルトガルだった。

 後半27分に相手GKが負傷退場。すでに交代枠を使い切っていたポルトガルはフィールドプレーヤーがGKとなり、ひとり少ない10人で戦うことになった。

 遠藤保仁のゴールで1-0とリードしていた日本だったが、そこからポルトガルの底力を思い知らされることになる。後半35分に同点ゴールを奪われると、完全に流れはポルトガルへと傾いた。

「(ポルトガル戦は)しんどかったですね。16時からの試合だったんですけど、暑くて、キツくて、前半からもうバテていました。プレーが途切れるたび、浴びるように水を飲んでいたし、味方が倒されたら『頼む、そのまま寝ていてくれ』って思っていた(苦笑)。

 後半の終わりなんて、もはや声すら出んようになっていた。相手が強かったのもあるけど、半分ぐらいは自分たちの"ガス欠"。それが、苦戦した要因ちゃうかなって思う。そのくらいポルトガル戦は体力的にキツかった。それでも、負ける気はせんかったけどね」

 体力的に厳しいなか、日本はリスクを負わず、無理せずに戦った。相手は"素人GK"ゆえ、PK戦になれば「勝てる」という読みがあったのだ。

 その狙いどおり、日本は必死に食い下がるポルトガルをPK戦の末に下した。