ボリビア戦は森保Jのワーストゲーム。でも、喜ぶべきこともある (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 益田佑一●撮影 photo by Masuda Yuichi

 もちろん、中島や冨安らが出てきたのだから、それで十分などと言うつもりはない。新戦力探しは常に行なわれるべきだし、新たに起用された選手は、その抜擢に応えるプレーをピッチ上で見せてもらいたい。その点で言えば、ボリビア戦に先発出場した選手たちは、まがりなりにも日本代表に選ばれる選手なのである。急造チームという言い訳はあるにしても、その多くに少なからず失望感を覚えた。

 だが、その一方で、代表チームのレギュラー候補となりうる選手は、それがヨーロッパや南米の強国であろうとも、そうそう次々に出てくるものではないことも理解しておく必要がある。

 国際Aマッチ出場数がまだ8試合にすぎない中島は、もはや日本代表の期待の若手というレベルをはるかに超え、世界的プレーヤーの域に足を踏み入れようとしている。そして、同じく国際Aマッチ出場数がようやくふた桁に達したばかりの冨安にしても、守備ばかりでなく、攻撃の起点となるビルドアップにおいて、従来の日本代表センターバックとは別次元の選手になろうとしている。

 およそ半年前、新旧交代を重要なテーマとして、新生・日本代表が船出したことを思えば、今はそれをもっと喜んでもいいのではないだろうか。

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