2019.03.19

『黄金世代』でひとり取り残された
GKの苦悩「なぜ自分だけ…」

  • 佐藤 俊●取材・構成 text by Sato Shun
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 南が現在所属する横浜FCも選手の入れ替えがあり、GKにも強力なライバルたちが入団してくる。南は今、彼らとの競争を楽しみつつ、よりうまくなるために時間を割くようになった。

 若い時は試合の映像を見ることはほとんどなかったというが、今ではJリーグはもちろん、海外の試合もよく見ているという。とりわけGKのプレーは何度も見返して、技術向上にも余念がない。

「若い時に、こういう向上心が(自分に)あったらなぁと思います」

 そう言って南は笑ったが、その向上心が、今の南雄太を支えている。

「黄金世代」について語る南 1999年のワールドユース・ナイジェリア大会から、今年で20年になる。南は「黄金世代」と呼ばれることについて、どう思っているのだろうか。

「『黄金世代』っていう言葉で、多くの人が僕らのことを覚えていてくれるし、(自分のことを知らない人でも)僕が1979年生まれだと言うと『黄金世代ですね』と言ってくれる。『黄金世代』と呼ばれることにプレッシャーを感じていた時期もありましたけど、今はすごくうれしいですね。

 それに、同世代の活躍がすごく気になる。試合に出ていないと『あいつ、どうしているのかな』って心配になるし、同世代が点を取ったり、活躍したりしていると、自分のことのようにうれしい。若い時はそんなことなかったんですけどね(笑)」