森保Jの注目は香川真司。ミステリアスなのは31歳ベテランの選出だ (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shinji photo by VI Images/AFLO

 安西幸輝(鹿島アントラーズ)も順当な選出だ。左右のSB並びにサイドハーフまでこなす多機能性はまさに今日的。小さくて俊敏、巧緻性をも備えた外国人が嫌がりそうな選手だ。長友の域に達することはできるか。

 FWとして選ばれた新人2人、鈴木武蔵(コンサドーレ札幌)と鎌田大地(シント・トロイデン)も楽しみといえば楽しみな選手だが、これ以外に選手は呼ばれていないので、うまくハマらないと試合にならなくなる危険がある。アジアカップで、北川や武藤がうまく機能しなかった試合があったが、そのときと同じ状態になりかねない。

 サッカーで一番の主役はストライカーだ。しかし、日本の現状はそうではない。ストライカーが、後方にいる選手の顔色をうかがいながらプレーしている。ストライカーありきのサッカーにならないと、レベルは上がっていかない。そうしたムードを森保監督は代表チーム内に醸成することができるか。大迫に代わるストライカーを育てないと、日本のマックス値は上がっていかないのである。


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