2019.02.10

ドゥンガらブラジルの名手が、アジア杯の日本に足りないと感じたもの

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon  利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

「開始すぐの失点は、日本の選手たちにとって驚きだったに違いない。こんな形でリードされるとは思ってもみなかったはずだ。そのショックから、彼らはうまく立ち直ることができなかった。これは日本サッカーでよくみられる精神的な特徴で、私も常に(監督として)その点を克服させようとしていた。

 一方で日本の選手は、最後まで手を抜かず戦い続ける闘士の心を持っている。イラン戦を見ればそのことはよくわかる。アジアで一番難しく、強い相手に、日本は3-0と完勝した。イラン戦の日本は完璧だったと言ってもいい。日本がたった30分でも、イラン戦のようなプレーを決勝でしていたなら、今頃は5度目のカップ獲得を祝っていたかもしれない。

 しかし、日本サッカー協会は、監督やコーチ、選手たちの働きを正しく評価してほしい。優勝こそしなかったものの、アジアカップでの日本はすばらしかった。日本のサポーターにもこれだけは言っておきたい。『日本のサッカーはダイナミックで、情熱的で、感動的で、何より現代的で、年を追うごとに進化している』と。日本が負けたのは、この日のカタールが最高にツイていたからだけでなく、日本がとんでもなく不運だったからだ。日本は決して悪くないチームだった」

 ドゥンガ、ビスマルク、トニーニョ・セレーゾと同様、私も、今後はメンタル面での強化に力を入れるべきだと感じる。少なくとも外から日本のサッカーを見る者の目にはそう映る。森保一監督を私は高く評価している。しかし、外からの声を聞くのも、より成長し、いい結果を出すためには大事なことであると私は思う。