2019.02.10

スペインの目利きが日本の全選手を
個人評価。堂安、南野の課題は?

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 イラン戦は守備で貢献しながら、何度かカウンターを狙った。だが、カタール戦は原口と同じく、技術的ミスが多かった。焦って中央から攻め、絡め取られた。若さのせいなのか。ポテンシャルは感じるものの、中に切り込んでのプレーが一本調子になることがある。

FW

6試合に先発、2試合にフル出場した南野拓実南野拓実(ザルツブルク)

 トルクメニスタン戦では、相手が守りを固めたのと、味方が前がかりになりすぎたことによって、前線が渋滞を起こし、持ち味を出せていない。しかしオマーン戦は、高いラインの裏に飛び出し、Desmarque(マークを外す)の技術の高さを存分に披露した。冨安健洋のロングパスをコントロールしてのフィニッシュや、原口、堂安とつないだパスをGKと1対1に持ち込んだシーンは白眉だった。ただ、決定力に課題も残している。

 サウジアラビア戦は不運なハンドの判定があった。ベトナム戦も連係の高さは示し、動きも悪くなかったが、シュートは入っていない。前半、堂安からのパスを、走り込んで受けた後のシュートは完璧に近かったが、GKに弾かれた。

 イラン戦は相手と接触しながら止まらず、左サイドから大迫にクロスを合わせ、先制点をアシスト。決定力は課題だが、プレーセンスや動きは光った。カタール戦では、右サイドを崩して中央に空いたスペースでボールを呼び込み、1点を返した。大会を通じて悪くない動きを見せたが、フィニッシュの精度は課題か。

ウズベキスタン戦、サウジアラビア戦に先発、カタール戦は後半17分から出場した武藤嘉紀武藤嘉紀(ニューカッスル)

 ウズベキスタン戦では、伊東純也のクロスを呼び込み、ヘディングでゴールを決めた。もっとも大迫に比べるとプレーが単発だ。周囲との動きが合わず、生かせていないシーンがまだ少なくない。

 サウジアラビア戦では積極的にプレーしていたが、南野、堂安、原口とコンビネーションが合わない場面が多かった。その点で大迫と比較すると、物足りなさを感じさせた。カタール戦は後半途中から出場し、前線に高さ、強さを入れ、流れを変えている。