2019.02.09

スペインの知将がアジア杯の
日本選手を個別評価。「輝いたのは酒井」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 イラン戦は殊勲者のひとりだった。サルダル・アズムンのシュートを足で止めただけでなく、パンチング技術の適切さを見せ、未然にピンチを防いでいる。しかし決勝のカタール戦の1失点目は反応の鈍さが出た。トルクメニスタン戦もそうだったが、難易度の高いシュートに対しての準備、予測ができていない。

ウズベキスタン戦にフル出場したシュミット・ダニエルシュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)

 ウズベキスタン戦の試合終盤、ダブロン・ハシモフのミドルシュートをしっかりと弾き出している。決定機を防いだ点は評価すべきだろう。

DF

6試合に先発した酒井宏樹酒井宏樹(マルセイユ)

 大会を通して安定したプレーを見せた。トルクメニスタン戦は、クロスをブロックしたシーンで1点を救っている。オマーン戦はサイドを攻め上がって攻撃の厚みを作る一方、守備も盤石だった。ヨーロッパの高いレベルでプレーを経験している経歴は伊達ではない。

 ノックアウトステージに入ってからも高いレベルを示した。サウジアラビア戦ではチームとしてリトリートして守るなか、目につくミスはなかった。ベトナム戦も、右サイドで堂安律といい連係を見せた。決定機まで至らなくても、CKや味方のスローインに持ち込むなど、地味だが、今大会でもっとも輝いた選手のひとりだ。

 イラン戦は後半途中にケガで負傷交代するまで、堅実で力強い守備を見せ、カタール戦は右サイドで幅を作って攻撃を活性化していた。大会を通じて質の高いプレーだった。

6試合にフル出場した長友佑都長友佑都(ガラタサライ)

 酒井と同じく、経験豊富さをピッチで証明。左サイドから奥深い位置まで駆け上がり、相手にダメージを与えた。たとえばトルクメニスタン戦の2点目は、ロングボールを原口元気が落とし、ゴールラインまで上がった長友が折り返して生まれている。オマーン戦も前半だけで2、3回、好機を作っていた。