2019.02.08

スペインの慧眼がアジア杯の日本に
及第点。「問題はセットプレー」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Sano Miki

 プレーリズムの悪さは、攻めだけでなく守りでも出る。

 前半10分、日本はファウルでどうにか止めたものの、インサイドを一発で破られてしまっている。ポジショニングが悪く、守備の寄せも甘い。それが必然的に失点へつながったのだ」

 12分だった。カタールは簡単に左サイドへパスを展開。フリーで蹴ったクロスを、エリア内で受けたアルモエズ・アリがコントロールし、オーバーヘッドキックでゴールに叩き込んでいる。

「日本は、相手ボールになった時に、受けに回ってしまった。カタールの攻撃を、簡単に自陣に入らせていた。失点のシーンで、マークについていた吉田麻也(サウサンプトン)も、ゴールを守る権田修一(ポルティモネンセ)も、動きが鈍かったのはその象徴か。

 日本が目立って悪いプレーをしていたわけではない。中盤で多くボールを奪っていたし、ポゼッションの時間も長かった。しかし、相手が固めた中央へ無策に攻撃を仕掛け、ボールを失う機会も多く、そのたびに守備の態勢が取れていない。とりわけ、柴崎岳(ヘタフェ)、塩谷の2人のMFが背後を簡単に取られてしまい、DFとMFの間の危険なゾーンで自由にボールを持たれていた。

 27分の失点は、まさに拙守が招いた。MFのラインを突破されるパスを出され、後手を踏んでいる。これを受け、バックラインの前でシュートポジションをつかんだカタールのアブデルアジズ・ハティムに、左足でミドルシュートを突き刺された。

 3失点目を喫していてもおかしくはなかった。34分、日本はインサイドにパスを通され、ポストを叩く決定的なシュートを放たれている。