2019.02.07

スペインの知将がアジア杯の大迫を
絶賛。「日本の戦術を動かしていた」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 対する日本は、長短のパスを織りまぜての攻撃を見せた。悪くない立ち上がりではあったが、イランのフィジカルの強さに、前半10分過ぎからはしばらく押され気味になる。そのなかで、22分にはGK権田修一(ポルティモネンセ)と遠藤航(シント・トロイデン)の連係に乱れが出た。これをアズモンにシュートまで持ち込まれてしまったが、権田が左足でセーブしている。

 このようなピンチはあったものの、全体としては各ラインが連動し、堅い守備を誇った。その後も、アズモンに入るパスに対し、センターバックの冨安健洋(シント・トロイデン)が粘り強く対応するなど、自由にさせていない。守備陣の健闘は二重丸。GK権田も効果的なパンチングでピンチを防ぐなど、すばらしい試合をやってのけた」

 エチャリは難しい試合の立ち上がりを、淡々と説明している。

「もっとも、試合は拮抗し、イランに傾きそうな流れはあった。それを確実に分断したのが、大迫である。

 あらためて言うまでもないが、大迫は非常に優れたプレーセンスを持っている。チームメイトとのサポートの距離、角度、タイミングはどれも傑出している。サイドに流れても、周りを生かしていた。

 日本は大迫にボールが入るたび、ゴール前に近づけるようになっていった。

 そして後半11分、大迫のポストワークで、左サイドを南野拓実(ザルツブルク)が抜け出している。相手選手に一度倒されたものの、南野はそのままボールを追走し、左サイドから右足でクロス。ディフェンス3人の裏に抜け目なく入った大迫が頭で合わせ、日本は先制に成功している。目を見張るようなゴールだった」