スペインの目利きがアジア杯の日本に警鐘。「安易な中央攻めが多い」 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Fujita Masato

 どうしても得点がほしいベトナムは、後半途中から4-4-2、4-3-3とシステムを変更。オールプレスで、前がかりになった。大迫から2度ボールを奪い返すなど、反撃を見せたものの、吉田、冨安の堅固な守備に阻まれた。

 日本は終盤、南野を下げ、塩谷司(アルアイン)を投入。完全な守備固めで守りきっている。最後は力の差が出たのは確かだが」

 最後に、エチャリはこの試合をこう結論づけた。

「準決勝に進出したチームを、心から祝福したい。しかし、7割近いポゼッションだったにもかかわらず、決定機は少なかった。そして安易な中央からの攻めによって、カウンターの罠にはまりかけている。『攻撃の自由は、あくまで守備の堅牢さに基づく』という戒めを忘れないことだ」
(つづく)

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