打つ手がなかった森保Jの限界。カタール戦で噴出した「采配のツケ」 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 アジアカップ準優勝。カタールに敗れた格好悪さは残るが、結果で評価するならば及第点だ。解任論には発展していかないだろう。

 さらに、2022年カタールW杯は、48カ国で本大会を開催する可能性が濃厚になっている。アジア枠が現行の4.5から、8.5に肥大化すれば、落選の心配はない。アジア予選突破は、この日カタールに対して踏んだようなドジを、2、3回続けても、大丈夫という話になる。森保監督は2022年11月まで務めてしまいそうな雲行きだ。

 だからこそ、解任するならいま、この瞬間だと思う。アジアカップは何人かの選手の限界を見た大会でもあるが、一番苦しいのは監督だ。選手に比べて世界的ではない。

 ちなみに、今大会で評価すべき選手を挙げるならば、大迫勇也、遠藤航(シント・トロイデン)になる。

 及第点は、冨安健洋(シント・トロイデン)、酒井宏樹(マルセイユ)。

 逆に苦しそうな選手は、吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)、権田修一(ポルティモネンセ)、原口元気で、伸び悩んでいるのは堂安律、南野拓実、柴崎岳となる。

 森保監督が続投するのであれば、長期的な眼で選手選考を行なってもらいたいものである。

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