2019.02.01

森保ジャパンは強力3トップに要注意。
気になるカタールの戦術と選択

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 背番号4のタレク・サルマン、背番号15のバッサム・アルラウィは、前者が身長179cm、後者は174cmと、ともにセンターバックとしては小柄な部類に属する。高さや強さを売りにするタイプではない。

 だが、その一方で、ボールを扱う技術に長けており、キックの精度は高い。彼らには、自分でボールを前に持ち出し、効果的な縦パスを入れるなど、ビルドアップの起点としての役割が強く求められているのだ。

 決勝トーナメント1回戦イラク戦では、バッサムが切れのある右足のキックで直接FKを決めていることからも、彼の武器が何であるかをうかがわせる。

 バッサムが累積警告による出場停止だった準決勝UAE戦では、中盤で自在性を発揮する背番号16のMFブアレム・フーヒを代役として起用するあたりにも、スペイン人指揮官が、センターバックにどんな役割を期待しているかが表れる。

今大会、すでに8得点を挙げているアルモエズ・アリ また、言うまでもなく、カタールの前線には優れたタレントがそろっている。

 まずは、準決勝までに8ゴールを記録し、1大会での個人最多得点記録に並んだ、背番号19のFWアルモエズ・アリ。高い身体能力とシュート技術は特筆に値する。

 そして、センターフォワードのアルモエズとともに3トップを形成するのは、左の背番号11、FWアクラム・アフィフと、右の背番号10、FWハサン・アルハイドス。アフィフは、スピードあるドリブルと意表を突いたパスを武器に、自由奔放なプレーを見せ、キャプテンでもあるアルハイドスは、全体のバランスを取りながら、プレーメイカーとウイングのふたつの役割をこなす。

 加えて2列目には、パワフルなプレーで攻撃に推進力を与える、背番号6のMFアブデルアジズ・ハティムが控え、強力3トップを後方から支える。準々決勝で韓国を奈落の底に突き落すミドルシュートを叩き込んだのは、彼の左足だ。彼ら強力なアタッカー陣は、成長著しいカタールの”顔”役と言ってもいい。