クリア回数が多すぎる。サウジ戦で明らかになった森保Jの問題点 (5ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 その結果、武藤、南野、堂安、原口はボールを追いかけ回す守備の時間が続き、試合終盤にガス欠に陥ることとなった。

 この試合で証明されたのは、勝ってベスト8に進出した日本が、サウジアラビア相手に圧倒されてしまったことだった。もうひとつ忘れてはいけない事実は、森保監督がまたしても試合の流れを変える采配を見せられなかったこと。そのことを再認識しておく必要がある。

 準々決勝の対戦相手ベトナムは5バックで引いて守り、数少ないチャンスを狙うスタイルのチーム。それだけに、さすがに日本がボールを握って、多くの時間帯で優位に立つ展開になることは間違いないだろう。日本代表がサウジアラビア戦であぶり出された問題点を修正できるのか、注目したい。

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