2019.01.22

PKのサイド変更。15年前、
宮本恒靖が大胆な進言に至った本当の理由

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro


絶体絶命のピンチに陥ったヨルダン戦を振り返る宮本

「あの勝利には興奮しましたね。悪い流れの試合を勝って、何とか重慶でのラウンドを乗り切れた。

 この勝利の背景には、ベンチにいた(藤田)俊哉さん、(三浦)淳宏さん、マツ(松田直樹)とか、モチベーションを落とすことなく、チームのためにやってくれていた控え選手の存在がありました。力のある選手ばかりで、すごく心強かったし、その分(試合に出ている)オレらは『しっかりプレーしないと』という思いが強かった。

 そこに、劇的な勝利が重なって、チームにポジティブな空気が生まれた。ここから、チームがどんどん変化していきました」

 大会前、今ひとつまとまっていなかったチームは、徳俵に足がかかった状態からの逆転劇で息を吹き返し、急速なまとまりを見せ始めた。チームがひとつになるきっかけをつかんだのだ。

「ヨルダン戦の勝利が”劇薬”となって、チームに好影響を与えてくれた」

 宮本は、この先も「イケる」という手応えを感じたと言う。

 だが、次の準決勝、日本はさらなる試練にぶち当たる。

(つづく)

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