2019.01.14

連勝も森保ジャパンに募る不安。
中心選手不在、メンバー固定は危ない

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

 決勝ゴールに繋がった前半28分のPKも、相手の原口元気(ハノーファー)への接触はファウルだったのか。怪しい限りである。逆に前半終了間際、相手が放ったシュートを長友佑都(ガラタサライ)がブロックしたシーンは、ハンドであることを認めないわけにはいかない。ロシアW杯のようにVARが採用されていたら、結果はどうなっていたかわからない。

 第1戦同様、弱者を相手に接戦をしてしまったわけだ。「2連勝で決勝トーナメント進出!」といえば、景気のよい話に聞こえるが、優勝しそうなイメージは湧いてきたかと言えば、答えはノーだ。試合後のインタビューでマイクを向けられた原口は、決勝トーナメントに向けて不安を口にしていたが、現実の厳しさは当事者である選手が一番、理解している。

 日本の問題として、この2戦で露わになったのは中心選手の不在だ。頼りになりそうな選手が見当たらない。大迫勇也(ブレーメン)が先発から外れると、その傾向はより著しくなる。

 持ち上げられている南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)にしても、柱になれているかといえば、ノーだ。瞬間的に光るプレーを見せるが、コンスタントではない。真の地力はまだついていない。優勝した2011年大会当時、中心選手として圧倒的なプレーを見せた本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)の域には遠く及ばないのだ。香川真司(ドルトムント)ほどのキレもない。

 また、南野、堂安以上に中心にならなければいけないのは柴崎岳(ヘタフェ)になるが、この選手のプレーにも冴えがない。ロシアW杯以降、停滞している印象だ。

 両サイドバック(SB)も活躍できずにいる。「SBが活躍したほうが勝つ」とは、現代サッカーではもはや格言になっているが、長友佑都、酒井宏樹(マルセイユ)はそれぞれ、原口元気、堂安律と良好な関係を築けずにいる。両サイドで、滑らかなコンビネーションプレーが発揮されていないのだ。それぞれ単体でプレーしていることと、ボール支配率が上がらないこととは密接な関係がある。ボールを奪われやすいサッカーなのだ。