3人先発を入れ替えか。大迫欠場で武藤嘉紀、北川航也の奮起に期待 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 反対に、4年前のアジアカップでは日本は全試合同じスタメンで臨み、ベスト8であえなく散った。また、昨夏のロシア・ワールドカップでは1、2戦目は同じメンバーで戦い、3戦目で一気に先発6人を入れ替えたが、メンバーの半数以上が代われば連係面で支障をきたすのも当然だ。結果、サブ組にプレー経験を積ませる以上でも、以下でもないゲームになってしまった。

 理想は3人程度――。ひとりは、言うまでもなく、大迫の代わりとして武藤嘉紀(ニューカッスル・ユナイテッド)か、北川航也(清水エスパルス)のどちらか。残りふたりは、遠藤航(シント・トロイデン)と青山敏弘(サンフレッチェ広島)のボランチはどうか。

 オマーンはウズベキスタンとの初戦に4−2−3−1の布陣で臨んでいる。キーマンはトップ下の10番モフシン・アル・ハルディと、ボランチでキャプテンの12番アハメド・アル・ムハイジリ(今大会ではアル・ムハイジリと登録されているが、2012年11月の日本戦でゴールを奪ったアハメド・ムバラクと同一選手)だ。

 広範囲に動き回ってボールに関わり、鋭いパスを繰り出すアル・ハルディのマーク役には、所属するベルギーのシント・トロイデンで相手のキーマンを潰す役割をこなしている遠藤が打ってつけの存在だろう。

 より攻撃のビルドアップに関わるアル・ムハイジリに対しては、青山がアプローチしたい。オマーンの特徴として、カウンターの際に人数をかけて迫力を持って攻め上がってくることが挙げられるが、逆に、カウンターのカウンターを繰り出せば、大きなチャンスにもなる。その際、青山の縦パスはビッグチャンスを呼び込めるだろう。

 遠藤と青山のボランチ起用にともない、トルクメニスタン戦でボランチを務めた冨安健洋(シント・トロイデン)は本来のセンターバックで起用してもいい。もうひとりのボランチ、柴崎岳(ヘタフェ)の調子が万全ではなかっただけに、ここで遠藤や青山にプレー機会を与えておきたい。

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