2019.01.12

アジアカップ苦戦の要因を整理。森保Jが修正すべきポイントは?

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Sano Miki

 このあたりから、前半から飛ばしていたトルクメニスタンの動きが止まり、日本の揺さぶりについていくのが精一杯という時間帯が続いた。疲れを隠せないトルクメニスタンは、59分に1トップのオラジャヘドフをベンチに下げた後、69分にも後半から2列目右サイドにポジションを移していたアマノフがアウト。なんとかカウンターのエネルギーを取り戻そうとしたが、形勢を変えるには至らなかった。

 そしてすっかり日本ペースとなった後半71分、森保ジャパンの真骨頂とも言えるゴールが生まれる。GK権田から始まったビルドアップで21本ものパスを細かくつないでポゼッションした後のプレーだ。

 柴崎が入れた堂安への縦パスは4番サパロフにカットされるも、こぼれ球を拾った大迫がダイレクトで南野に渡すと、南野もワンタッチでエリア内に入った堂安にパス。受けた堂安が反転しながら放った左足シュートは、2番ババジャノフに当たってゴールネットを揺らす。

 選手間の距離が近かったことにより一度失ったボールを即時回収し、大迫、南野、堂安によるダイレクトプレーで中央を攻略したこのゴールこそ、森保監督が求めているものと言えるだろう。

 ただし、このゴールが生まれた背景には、その前に横幅を広く使ったサイド攻撃があったことを見落としてはならない。後半に日本が使ったクロスは、大迫のゴールシーンも含めて計13本。ちなみにその内訳は、長友4本、原口4本、冨安3本、堂安2本だった。前半が計5本だったことを考えると、ハーフタイムを挟んで日本の攻め方が修正されたことが分かる。

 同時に、ここで抑えておきたいのは、堂安の2本以外はいずれも左サイドからのクロスだったこと。結局、クロスを得意とする酒井は0本に終わり、攻撃が右サイドに偏っていた過去5試合の試合とは異なる傾向が見てとれた。これが意図的だったのか、酒井のコンディションの問題だったのかは分からないが、今後の試合で何かしらの答えが見えてくるだろう。