「自分の実力不足なのに他人のせいにしていた」三好康児の危機感 (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 高橋茂夫●撮影 photo by Takahashi Shigeo, AFLO

―― 横内コーチがA代表のスタンダードを提示することもあったと思います。横内コーチは、どんなことを求めてきました?

三好 A代表の選手たちは、ひとつのパス、ひとつのトラップ、すべての意識が違うと。ひとりひとりもそうですし、チーム全体としても、ミスに対する意識が違うと。コーチ陣がそれだけ強調するっていうことは、ものすごく違うんだろうなと感じました。

―― 9月、10月、11月シリーズと、U-21日本代表のメンバーからA代表に昇格する選手がいなかったのは、悔しさでしかない?

三好 そうですね。森保さんが近くで見てくれたのに選ばれないのは、自分たちに力がない証明。現在の自分たちの力を再確認できたというか、まだまだ足りないんだなというのをあらためて感じました。そこはある意味、自分の力を見つめ直すいい機会かなって。

―― 昔からヨーロッパでプレーすることを夢見てきたと思いますが、その想いや、それこそ小学生のころにダノンネーションズカップで敗れたときの悔しさは、ずっとある?

三好 それはもう、常にあります。ダノン、U-17ワールドカップ、U-20ワールドカップと、どれも獲れていない。そこは全部、悔しさでしかないです。とにかく今は、Jリーグで結果を残したい。Jリーグで結果を残した選手は、みんなA代表に選ばれていますし、同い年もけっこう入っているので、負けられません。

―― 堂安選手や冨安選手にいたっては年下です。

三好 そうです。僕は早生まれだからU-21代表に選ばれていますけど、学年としてはリオ五輪世代なので、北川(航也/清水エスパルス)も三竿(健斗/鹿島アントラーズ)も鈴木(優磨/鹿島)もみんな同じ歳。鎌田(大地/シント・トロイデン)も同じで、ベルギーで活躍している。

 自分も早くそういった舞台に行きたい。それにはまず、Jリーグで結果を残して、認められるしかないと思っています。

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