森保監督の指揮で得点感覚を取り戻した
岩崎悠人の苦悩。「これも修業」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 牛島寿人●撮影 photo by Ushijima Hisato, Sano Miki

―― サンガは3-4-2-1と4-4-2を併用していて、3-4-2-1の時は2シャドーに入ることが多いけど、4-4-2の時はサイドハーフに入ることが多い。2トップの一角としてゴール前に入っていきたいという想いが、アジア大会以降、強いのではないですか?

岩崎 そうですね。真ん中でプレーしてゴールを取りたい。アジア大会で森保さんに真ん中で使ってもらって、結果を残す感覚を取り戻したので、京都でも真ん中でやりたいという想いが強いですけど、そこはチーム優先なので。この前のゲームでも途中から左サイドに入って、クロスを上げることが多くて......これも修業やなって思っています(笑)。

―― プレーの幅を広げる修業。

岩崎 そうです。サイドからでも点、獲ったるっていう。

―― アジア大会は岩崎選手にとって、1月のU-23アジア選手権以来となる代表での活動でした。その間、3月、6月の活動には呼ばれなかった。もちろん、その時はJ2が開催されていたから、それを考慮されたんだと思いますが、久しぶりの招集となったアジア大会へはどういう気持ちで臨んだのですか?

岩崎 U-23アジア選手権はシーズンオフだったので、コンディションが悪くて、まったく結果を残せなかった。悔しい想いをして帰ってきて、その後ずっと呼ばれなくて。チームの順位もよくなかったし、自分も結果を出していなかったので、呼ばれないというのはわかっていたんですけど、悔しさもあって。だから、アジア大会に呼んでもらえることを知った時は、今回は絶対に結果を残してやるって覚悟を決めていましたね。

―― とはいえ、初戦はベンチスタートでした。ガクッとくるというか、ショックというか。

岩崎 でも、U-23アジア選手権が本当にダメだったので、仕方ないなって。まずは信頼を勝ち取るためにプレーしないといけないという感じでした。

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