堂安律の活躍に刺激をもらった
立田悠悟。「A代表も狙っています」

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki, AFLO

―― では、エスパルスの話も。1月のU-23アジア選手権の準々決勝でウズベキスタンに敗れたあと、「代表チームでJリーグに出ていないのは自分だけだから、今年は絶対に出なきゃいけない」と話していて、その後、クラブでサイドバックとして開幕スタメンのチャンスを掴みました。とはいえ、本職のセンターバックではないわけで、サイドバックはスムーズに受け入れられた?

立田 昨年、紅白戦でBチームのサイドバックをやっていて、その時はあまりいい印象がなかったんですけど、その時先輩から、「絶対にいい経験になるから」と言われて。そうしたら今年、本格的にサイドバックをやることになって。

―― 先輩というのは?

立田 北川航也さんです。

―― ユースの先輩ですね。北川選手はよくアドバイスをくれるんですか?

立田 そうですね。ずっとお世話になっています。というか、自分がくっついてるんですけどね(笑)。その時も「いつチャンスが来てもいいように準備をしておこう」と思ったので、そのアドバイスが生きていると思います。今、本当に思うのは、代表でもエスパルスでも複数のポジションをやれるのはすごくプラスだなって。プレーの幅も広がりますし、出場機会も増えますし。

―― ヤン・ヨンソン監督からは、どんな要望があるんですか?

立田 どちらかと言うと、(左サイドバックの松原)后くんが攻撃的なので、僕が下がって、后くんが上がる。それでセンターバックが左にズレて、僕がセンターバックのカバーに入って、3バック気味のイメージでやっています。

 ただ、やっぱりサイドバックなので攻撃も求められる。1試合に2、3本はいいクロスを上げられるようになってきたんですけど、その回数をもっと増やさないといけない。でも、いろいろ考えながらやっていて、走行距離も多くなってきたので、センターバックがサイドバックをやっているという感じではなくなってきたと自分では思っています。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る