スペインの名指導者がウルグアイ戦を絶賛。「ただし、改善も必要」 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Toshio Yamazoe

 高さに関して、「どう対応して守るべきか」という議論は多い。しかし、エチャリの視点は独自のものだった。

「セットプレーの高さに関しては、むしろ攻撃面での工夫をするべきだろう。ロシアW杯のベルギー戦の日本の最後のCKもそうだったが、単純にクロスを放り込むだけではなく、ショートコーナーを使ったり、ペナルティエリアの少し外を狙うようなボールを入れたり、時間の使い方も含め、戦略のバリエーションを増やすべきだ。空中戦の弱さは日本のアキレス腱だけに、あまりに正直すぎる」 

 その後、日本は大迫のゴールで再びリード。後半の序盤はウルグアイの攻勢にペースを奪われ、いったんは同点にされたものの、その後、再び突き放すことに成功した。

「後半に入るとウルグアイの圧力に押されかけたが、日本は中島を中心に巻き返し、主導権を握らせていない。空中戦での劣勢による混乱からか、三浦(弦太)がバックパスをカバーニに渡してしまい、再び同点にされたが、日本の攻撃の姿勢は変わっていない。コンビネーションを重んじながら、個人のスピード、テクニックが出ていた。攻撃が守備の安定を導き出していた点は目を見張った。

 日本は敵陣でボールを奪い取ると、堂安がワンツーで抜け出し、ディエゴ・ゴディンをかわして左足シュートで3点目。さらに、ウルグアイのペナルティエリア付近で相手がもたついたところでボールを奪い、堂安が左足ミドルを打った後、そのこぼれを南野が仕留めて4点目。得点以外にも、いくつも決定機があった」

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