2018.10.14

チーム立ち上げの真っ当さを示す、
森保JのW杯組への依存度の低さ

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 では、過去のW杯後の初戦、2戦目はどうだったか(今年9月のチリ戦が中止となり、9月に1試合しか行なわれなかったため、過去の例もそれに合わせて、9月の最初の試合を初戦、10月の最初の試合を2戦目とした)。

 2014年W杯後の初戦(9月5日vsウルグアイ)は、主力6人、控え1人、それ以外4人。続く2戦目(10月10日vsジャマイカ)は、主力5人、控え2人、それ以外4人。

 2010年W杯後の初戦(9月4日vsパラグアイ。原博実監督代行が指揮)は、主力5人、控え3人、それ以外3人。続く2戦目(10月8日vsアルゼンチン。アルベルト・ザッケローニ監督の初戦)は、主力5人、控え4人、それ以外2人。

 数のうえで明らかなように、森保監督の選手起用は、明らかにW杯メンバーへの依存度が低い。それは、現在と試合日程が大きく異なるものの、2006年W杯後の初戦(8月9日vsトリニダード・トバゴ)で、主力3人、控え1人、それ以外7人だったときをも下回る。

 およそ3カ月後の来年1月には、大陸王者を決めるアジアカップが控えている。そこではやはり、結果は完全に度外視、というわけにはいかないだろう。だとしても、目先の結果を求め、ロシア組をベースに今からメンバーを固定して戦術の浸透を図ったのでは、4年後へ向けたチームの成長を鈍くしかねない。

 むしろ、新チームを立ち上げたばかりの今だからこそ、いろんな選手を起用すべき。言い換えれば、これほど大胆な選手起用は今しかできない。その発想は当然のものだ。