海外組合流の森保ジャパン。「ギラギラ」と「緊張」の化学反応はいかに (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 パナマ戦では前回同様、4−2−3−1が採用されることになるだろう。長友、吉田、大迫らワールドカップの主力組が先発出場し、さらに、前回招集されながら出場機会のなかった冨安健洋、三竿健斗、今回追加招集された北川ら若い選手たちが試されそうだ。

 しかし、試されるのは何も若い選手たちだけではない。

「ワールドカップが終わってから、サッカー選手としてこの2カ月、何もやっていない。なんの手応えもない状態でここまできている。なぜ、自分がこの代表に呼ばれ、なでここで長くやれているのかということを、証明しなければいけないと思っている」

 そう語ったのは、10月7日のチェルシー戦でようやく今季初出場を飾った吉田である。その言葉は、同じように所属クラブで出場機会を得られていない原口や柴崎にも当てはまる。実際、指揮官は原口と柴崎について、「現在のコンディションを見極めて、今後の活動をどうしていくかについて見ていきたいと思う」と語っている。さらに「まだまだ招集したい選手はたくさんいる」とも。

 つまり、ワールドカップの主力組だからといってポジションが保証されているわけではなく、10月、11月シリーズで自身の存在価値を証明できなければ、アジアカップのメンバーから漏れてもおかしくないのだ。

 いよいよスタートする4年後に向けたサバイバル。その第一歩で何が刻まれるのか、しっかりと見届けたい。

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