2018.10.11

「日本代表指揮官対談」で森保監督と稲葉監督に共通していた考えは?

 その後、対談がロシアW杯の話題になると、稲葉監督も日本代表の試合はテレビで観戦されていたそうで、とくにグループリーグのポーランド戦については、非常に関心があったそうです。

 この試合は、後半残り約10分で日本がポーランドに1-0とリードされていたものの、このまま試合が終われば、フェアプレーポイントの差で日本の決勝トーナメント進出が決まる可能性が高い状況だったため、日本は攻めることなくそのまま試合終了。決勝トーナメント進出を決めましたが、その試合運びが話題になった一戦でした。そんな試合で、監督は何を考えて、あの決断をしたのか。稲葉監督はとても興味深く見た試合だったということでした。

 コーチとしてポーランド戦を経験した森保監督は、「あのシーンは日本サッカーの成長が見えた戦い」と表現していました。勝ち点を取りに行くことが何よりも求められる勝負の世界。日本には正々堂々戦うという考え方があるなかで、それに加えて、状況に応じて前に進む選択をすることができた。その意味で、「ひとつの転換点になるのではないか」と考察されていました。

 当然、チーム内には葛藤があって、試合後、監督が選手に謝罪したという報道があったように西野朗前監督もあの選択は「本意ではなかった」と森保監督はお話しされていました。それでも森保監督は「シミュレーションをしていたことのひとつではあるし、選手にも伝わっていたが、選手全員が納得したかどうかはわからない。でも、あの試合で勝ち上がったことは大きい。結果を残すために、勝ち進むことが大事」と苦渋の決断の舞台裏を語ってくれました。

 次に、「キャプテン」について話が移り、稲葉監督が「いまはまだ定めていない。それは、選手がこの人がキャプテンだと認める人がいまのところ出てきていないので、無理やり決めなくてもいいと考えています。もちろん、キャプテンがチームをまとめてくれることがベストです」とチームの現状と、今後の見通しの一端を語ると、森保監督も「キャプテンを誰にするのかは、メディアに聞かれることも多いですし、何人か候補を考えていますが、キャプテンはつくられるものというより、自然と認められて出てくるものだと思っています。練習や普段の行動を見て、時間をかけて決めようと考えています」と、ここでもおふたりは同じような考えでした。

 12日のパナマ戦、16日のウルグアイ戦で誰がキャプテンマークを腕に巻くことになるのか、注目したいですね。