森保ジャパンの所信表明に注目。選手のハツラツとしたプレーが見たい (4ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 コスタリカはオスカル・ラミレス監督がワールドカップ終了後に退任。現在はロナルド・ゴンザレス監督が暫定的に指揮を執っている。コスタリカといえば、ブラジル大会でもロシア大会でも独特な5−2−3が主戦システムだったが、9月7日に行なわれた韓国戦は4−2−3−1で戦った。もっとも、韓国の攻撃陣に面白いように崩されたため、日本戦では5枚に戻す可能性も低くない。その場合、まさに日本代表は柔軟性を求められることになる。

「みんなはその形(4バック)のほうがストレスなくできるんじゃないかと思う」

 青山はそう語った。その言葉を聞くと、森保監督には、まずは慣れ親しんだシステムで各々のよさを観察したいという考えもあるのかもしれない。9月7日のチリ戦が中止となり、貴重なテストマッチが1試合だけになってしまったのだから、なおさらだろう。

 コスタリカ戦では、チームコンセプトという枠組みのなかで、選手それぞれが自身の個性を存分に発揮して、ハツラツとプレーする姿が見たい。それこそが、新生・日本代表の船出にふさわしいゲームだろう。

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