森保ジャパンの所信表明に注目。選手のハツラツとしたプレーが見たい (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 コスタリカ戦で注目したいのは、ディフェンスラインからの攻撃の組み立てと、アタッキングサードにおける崩しのクオリティだ。

「タッチ制限を加えたり、難しい状況を作っているなかで、縦への意識を持って後ろから前への組み立てですばらしいシーンが何度も出せている」と槙野が語ったように、攻撃のビルドアップについてはかなり入念に取り組んでいるようだ。

 そこから青山、遠藤のボランチ陣が緩急をつけたパスワークでボールを動かしながら、鋭い縦パスで攻撃のスイッチを入れてスピードアップさせる。

 前線でも小林が「2列目の選手たちがすごくいい距離感にいてくれるので、ダイレクトという制限があるなかでも、すごくいい崩しができている」と語ったように連係・連動を磨いているが、その一方で、青山は「海外でやっている選手は個の能力が高い。コンビネーションがなくても、しっかり預けてあげればイメージを膨らませてやってくれる」と、2列目のアタッカーたちを称賛する。中島、堂安、南野、さらに伊藤達哉(ハンブルガーSV/ドイツ)の打開力とイマジネーションにも注目したい。

 一方、コスタリカも日本と同様、世代交代の真っ最中だという。前線の核である33歳のFWブライアン・ルイス、レアル・マドリードに所属する31歳のGKケイラー・ナバスは今回、招集されていない。

 とはいえ、守備陣を中心にロシア・ワールドカップのメンバーが10人招集されており、グループステージの3試合すべてに先発した右アウトサイドのクリスチャン・ガンボアやボランチのダビド・グスマン、2試合で先発した左アウトサイドのブライアン・オビエドも来日している。

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