2018.09.06

「3バックアレルギー」がある日本代表。
森保スタイルは浸透するか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki


U-21日本代表では、まだ浸透し切れていない「森保スタイル」 もちろん、五輪代表と日本代表とでは、プレーする選手の能力が異なる。また、9月の2試合に向けて招集された日本代表メンバーには、DF佐々木翔、MF青山敏弘、FW浅野拓磨と、森保監督のもと、広島でプレーした選手が各ポジションに選ばれており、3-4-2-1の浸透を手助けしてくれるはずだ。ほぼ同じスタイルのサッカーを、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督時代の浦和レッズで経験している、DF槙野智章、DF遠藤航を加えれば、援軍はさらに増える。

 それに合わせて森保監督は、広島時代に採用していた、攻撃時には2ボランチの1枚がDFラインに落ち、実質4-3-3を形成する可変システムを採り入れるかもしれない。

 五輪代表では、あくまでも3-4-2-1の陣形のままビルドアップすることにこだわっているが、日本代表では選手自身の柔軟な判断に委ねる部分が大きくなる可能性はあるだろう。特に指揮官の懐刀、青山の存在は"森保スタイル"に柔軟性という幅をもたらし、その浸透にひと役買うに違いない。

 とは言え、である。

 現在は代表チーム、クラブチームを問わず、世界的に見て4バックが主流だ。そのなかでは、Jリーグは異例なほど3バックの勢力が強いが、それでも大勢を占めるとまでは言えない。要するに、海外組も含めて、4バックのフォーメーションに慣れている選手のほうが多いのだ。

 まして、過去に日本代表が"3バックアレルギー"を発症してきた歴史も含めて考えると、森保スタイルへの不安は決して小さくない。