新生・日本代表で強化すべきは、金子翔太らリオと東京の「間の世代」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 とはいえ、時計の針を巻き戻すことはできない。こうなってしまった以上、20代前半の選手を重点的に強化する、より具体的に言えば、高いレベルで国際経験を積ませることをさせていかなければならない。

 幸いにして、と言うべきか、2年後に東京五輪が控えているおかげで、その出場資格対象となる21歳以下(1997年以降生まれ)の選手は、五輪代表でかなりの強化が図られるはずだ。

 となると、ポイントになるのはリオ世代。とりわけ、今年22、23歳(1994年~1995年生まれ)になる、リオ世代のなかでも下の年代に当たる選手たちである。

 彼らはリオ五輪当時、まだ20歳前後でJリーグでも芽が出ておらず、五輪代表に選ばれるのが難しかったことで、これまでどうしても日の目を見る機会が限られてきた。

 だが、4年後に26、27歳と、年齢的に選手としてのピークを迎える彼らのなかには、"掘り出し物"が必ずいる。そんな可能性を秘めた選手に、チャンスを与えたい。

 年齢的には、井手口や南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)らがそれに当たるが、より大化けする可能性のある掘り出し物を探すなら、むしろJリーグ組だろう。

 そこで、新生・日本代表に推したいのは、清水エスパルスの背番号30、MF金子翔太(23歳)だ。

今季、すでに8ゴールをマークしている金子翔太今季、すでに8ゴールをマークしている金子翔太

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