2018.07.17

福田正博が提言!
「次のW杯に向けて日本が実施すべき強化策」

  • 津金壱郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by JMPA

 2010年W杯南アフリカ大会から日本代表の守護神をつとめてきた川島は35歳。経験が必要とされるGKの選手寿命は、フィールドプレーヤーより長い傾向にあるものの、次代の中心となる新たなGKの育成は急務だ。今回のW杯メンバーにはリオ五輪世代から中村航輔が選ばれていたが、今後は中村をはじめ若手GKに多くの国際経験を積ませることが重要になる。

 今回、西野朗監督の仕事でチームへのポジティブな影響が大きかったのは、ヴァヒド・ハリルホジッチ前監督体制のときに、チーム全体を覆っていた閉塞感から選手を解放したことだ。サッカー自体に目新しさはそれほどなかったが、日本代表のムードをプラスの方向に持っていくことに成功した。そのことが、ベスト16という結果につながった要因のひとつだろう。

 その西野監督は退任し、新たな監督が日本代表を率いていくことになる。大会前に「おっさんジャパン」と揶揄された日本代表は、どんな人物が新監督になるにせよ、次のW杯を目指して世代交代を推し進めることが最初の仕事になるはずだ。

 今回、ロシアのピッチに立った選手のうち、4年後に残っている選手は1人か2人という可能性もある。次のW杯で中心となるべき存在がリオ五輪組だ。出番のないままW杯を終えたGK中村航輔、DF植田直通、遠藤航、MF大島僚太には、これからの日本代表の中軸になる意気込みを見せてもらいたい。

 また、この世代には、W杯メンバーから漏れた中島翔哉、久保裕也、南野拓実、浅野拓磨といった才能豊かな選手たちもいる。彼らがロンドン五輪世代を押しのけ、さらにはJリーグでも輝きを放ち始めている東京五輪世代の突き上げによって、日本代表に激しい競争が生まれれば、それが日本代表を大きく成長させることになるはずだ。

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