2018.07.09

ベルギーで学んだJ指導者に聞く
「逆転負けしない日本」に必要なもの

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 2-2に追いつかれて、残り10分を切って、日本にも長友佑都のクロスなどからチャンスはありました。ただ、日本の強みとされる持久戦に持っていくゲームコントロールがあってよかったのかなと思います。最後のCK、キーパーにキャッチされるのは、もっともやってはいけない形です。また、カウンターに備えて、各選手のポジションも、もっと細心の注意を払わなければならなかったはず。結局、日本は相手の思うつぼのカウンターを受けることになりました。

 3失点目はベルギーのカウンターの質の高さを感じました。それぞれのスピードを生かせる動き出しをして、最短距離、最短時間でゴールに迫る。ルカクが斜めに入っていき、それに長友がついていきましたが、ルカクはシュートを打つ気はさらさらなかったはず。それで外のスペースを使われて、最終カバーに入っていた長谷部誠が、再度ルカクの動きにつり出されてスルーされた。先手、先手をとったカウンターでした。

 ベルギーでは低年代からトップリーグまで、ゲームを落ち着かせて、揺さぶってチャンスを作るということに重きは置いていませんでした。だから、残り15分くらいになるとカウンター合戦になるのですが、要は時間のムダなく点を獲るんです。日本人は細かくボールに触りますが、ベルギーの選手はムダなタッチが少ない印象でした。日本人みたいに器用ではないけど、ひとつひとつのタッチが効果的で、そういうファーストタッチをさせるためのパスを出したりする。あのカウンターは、その絵を思い出しました」

――ベルギー代表の23人中、ルカク、コンパニ、アドナン・ヤヌザイら6人がアンデルレヒトのアカデミー出身でした。