「南アW杯のゴールを守れない悔しさ」が、今も川口能活のエネルギーに (6ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 2018年ロシアW杯。川口が代表から離れて2回目のW杯が行なわれている。その喧騒のなか、川口は42歳になった今も、日本代表への道をあきらめていなかった。

「まあ、実際は(今の所属先が)J3ですからね。J1でプレーしている選手が(代表に)選ばれるのは当然ですから、厳しいのは承知しています。

 でも、現役である以上は、代表は目標とする場所。日本代表に招集されることは名誉なことですし、今思い返しても、本当に素晴らしい時間を過ごせた。それを経験しているからこそ、簡単にはやめられないし、(自分が)やめる姿も見えない」

 川口はそう言って笑った。

 そして、若き日と同じギラギラとした野心を瞳の奥に輝かせて、こう続けた。

「僕は、あきらめが悪いんで」

(おわり)

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