岡崎慎司が語るW杯。「最後は控えの差。自分も含め力になれなかった」 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 32歳の岡崎。同い年の本田は、今回のW杯が最後であることを明言していた。岡崎もまた、「これまでの集大成」と位置づけて今大会に臨んできたが、大会を終えた今、どういう気持ちなのだろうか。

「この大会に至るまでケガがすごく多かったし、今のままでは日本代表でプレーするのはなかなか難しい。ただ、自分がもう一度体を整えれば、(代表に)必要とされると思う。自分には戦う舞台があるので、そこでしっかりやっていれば、(今後も代表入りの)可能性があると思う」

 岡崎に、代表引退の意思はない。

 今大会はケガに苦しめられ、満足のいくプレーができなかった。3大会連続となるゴールを達成できず、チームの勝利にも貢献できなかった。その心残りと悔しさから、岡崎はこう言った。

「この終わり方じゃ、自分は納得できない」

 万全な状態の自分を取り戻して、再び日本代表のピッチに戻ってくる――微(かす)かに見えた16強の壁を超えるためにも、ここで足を止めている時間は岡崎にはない。

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