ドイツの轍を踏むな。日本がポーランド戦で先発を変更すべき理由 (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

「ポーランドはプライドを持って戦ってくると思うし、彼らは失うものがないんで、よりアグレッシブに自分たちのサッカーを仕掛けてくると思う。これを最後に引退する選手も数名いると聞いたんで、彼らなりにいろんなモチベーションを作って戦ってくるし、経験のある選手もいるんで、本当に難しい試合になると思う」

 ポーランドでもっとも警戒すべきは、言うまでもなく世界屈指のストライカー、ロベルト・レバンドフスキである。どんなメンバーで挑んでくるかはわからないが、ポーランド記者によると、レバンドフスキは必ず出場してくるだろうとのこと。そのレバンドフスキにチャンスボールを集めるサイド攻撃こそが、ポーランドのストロングポイントだ。

 サイドの攻防を制すためにも、サイドの選手たちには万全のコンディションが求められる。セネガルとの第2戦からポーランド戦までは中3日しかない。日本はここまで2試合続けて同じメンバーが先発しているから、疲労が溜まってくるころだろう。ましてやボルゴグラードは日中、気温が40度近くまで上がるのだ。

 西野監督は会見で、「これからトレーニングのなかで確認をしてから、最終的に判断したい」と語った。5月末にスタートした国内合宿から全選手にチャンスを与え、総力戦で戦ってきたわけだから、思い切ってメンバーを変更するべきだ。

 サイドハーフの原口元気と乾貴士に代わって宇佐美貴史、武藤嘉紀、酒井高徳。ボランチの長谷部誠に代わって山口蛍。センターバックの昌子に代わって槙野智章をピッチに送り出す――。少なくとも、5人くらいは入れ替えていい。

 また、長谷部と乾はすでに警告をもらっている。ポーランド戦で2枚目をもらってしまうと決勝トーナメント1回戦で出場停止になってしまうため、その意味でも休ませるべきだろう。

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