日本のW杯16強入りには、槙野智章らサブ組の「刺激」が欠かせない (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by JMPA

 槙野が31歳になって初めてW杯にたどり着いたのは、高いレベルのパフォーマンスはもちろん、強いメンタルがあるからこそだ。

 主将の長谷部誠はこんな話をする。

「(コロンビア戦からセネガル戦は)中4日で、今回(セネガル戦からポーランド戦)も中3日あるので、出ている選手の疲労回復に関しては、そんなに問題ないと思います。気候もいまのところ、すごく暑いというわけではないので。次の試合はかなり暑そうですけど」

 そしてひと呼吸置くと、移動をうながす広報担当者を待たせて、あえてサブ組について触れ、こう続けた。

「ただ、試合に出ている選手だけじゃなくて、これまで出場機会がない選手たちから、やはり出たい、自分が出たらやるんだというのをすごく感じる。そういうものを引き出すのはやはり監督だと思うので。そのへんは監督も策士なので、考えているんじゃないですか」

 長谷部も確実に刺激を受けているのだ。チームが勝ち続けるためにサブ組の力が必要なのは、16強に進出した南アフリカW杯でも証明済み。彼らの頑張りにも期待したい。

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