乾、長友、原口、酒井宏。サイドの奮闘で日本は「戦える集団」になった (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

「サッカー人生の中で、サブに対してこれだけ前向きに捉えられたことはない。一発目のチャンスで決めないと、という緊張感があった」(本田)

 本田を右サイドに置き、岡崎、大迫のツートップにしたスクランブル作戦が奏功した形だった。勝負強さを見せつけた、と言えるだろう。これぞW杯で勝つことの魔力と言うべきだろうか。勝つほどに、負けないほどに、充実感が増す。多くの選手が、大会前よりも成長を遂げつつある。

 長友は最後にこう結んだ。

「一喜一憂しないようにしないと。まだ決勝トーナメントに進んだわけじゃない。中3日でポーランド戦だから、疲労を回復させて。でも、(ベスト16に進出した)南アフリカW杯よりもいいんじゃないかな。精神力の部分が強い。いくら批判されても這い上がれる。強い気持ちが自信になっている」

◆セネガルを混乱に。杉山氏も感嘆する「ちびっこジャパン」の俊敏性>>>

◆ハリル的サッカーのベルギー。もし日本と決勝トーナメントで戦うと?>>>




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