コロンビア選手に聞く日本戦。「15番のアタッカーの質が高かった」 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 では、彼らから見た日本の戦いとはどうだったのか?

「日本は戦術的にとても整然としていたし、規律正しかった。個人の能力も高い。それはわかっていたつもりだ」

 コロンビア代表でACミランに所属する31歳のディフェンダー、クリスティアン・サパタはそう振り返っている。この日は先発から外れたものの、温厚で誠実な性格で、コロンビアのディフェンスリーダーを長年務めてきた。それだけに、彼が発する言葉は説得力があって、重い。

「我々が日本を侮った? そういうことは決してない。コロンビアはブラジルW杯でも日本と対戦し、そのクオリティの高さを知っている。謙虚に挑んだつもりだよ。しかし、サッカーの世界では常にこうしたことが起こってしまうんだ。

 正直に言えば、もし(退場になった)カルロス・サンチェスがピッチにいたら、中盤でガツガツ戦って、ボールを奪い返しまくって、自分たちのペースで戦えていたんじゃないかな、と思うところはあるよ。でも、それは"たら、れば"だから。開始まもなくの退場だったことで、どうにも厳しい状況になった。10人で長い時間を戦わざるを得ず、それぞれの選手の体力的な消耗も激しかったね。後半は疲れがピッチで出てしまった。こうなると、とても難しい。

 ハメスがケガで途中出場にはなったけど、コロンビアは誰かがどうこうしたで変わるチームではないよ。1人がうまくいかないなら、他の誰かがカバーする。その点に関しては、それだけだよ」

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