国内組最多となるアントラーズの3人は、W杯メンバーに生き残れるか (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Nikkan sports/AFLO


第15節のベガルタ仙台戦で苦杯をなめた鹿島アントラーズ第15節のベガルタ仙台戦で苦杯をなめた鹿島アントラーズ ワールドカップ開催にともなうJ1中断期間前のラストゲームとなった第15節ベガルタ仙台戦でも、試合開始早々の2分に失点するなど、不甲斐ない内容で1-2の敗戦。前節まで2連勝していただけに、連勝を続けたままワールドカップへ向かいたいところだったが、痛い結果となった。昌子も「少しでも上の順位で中断を迎えたかった。この中断をプラスに変えないといけない」と、険しい表情で語気を強める。

 それでも、今は気持ちを切り替えて、大舞台へ向かう準備へと入らなければならない。23歳にしてワールドカップ出場のチャンスを手にしようとしている植田が語る。

「しっかりとメンバーに選ばれるよう力を出し切りたい。これを経験できるかどうかで人生が変わる。絶対に選ばれたい」

 仙台戦をケガで欠場した三竿も、鹿島の大岩剛監督によれば、「今日も練習ができているので、おそらく大丈夫」とのこと。指揮官の言葉はやや歯切れが悪く、不安をまったく感じないわけではないが、予定どおりキャンプには合流できる見込みのようだ。

 ワールドカップ本大会の登録メンバーが23人である以上、単純計算で現状から4人は落ちる。仮にFW久保裕也らが追加招集されることになれば、さらに落選者が増える可能性さえあるなかで、はたして国内組は何枠を死守できるのだろうか。

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