女子大生なでしこ2人の危機感。W杯で結果を出さねばプロになれない (2ページ目)

Photo by Yamamoto RaitaPhoto by Yamamoto Raita 大学4年生の清水選手は、普段はすごくふわっとした柔らかい雰囲気を身にまとっていますが、ひとたびピッチに立てば、頼もしいDFとして攻守にわたってチームを支えます。スピードとスタミナを生かしたカバーリングは評価が高く、世代別の日本代表にも呼ばれ続けていた選手。昨年はベレーザでSBだけでなくCBもこなし、チームのリーグ3連覇に大きく貢献しました。さらに、なでしこジャパンデビューとなった今年のアルガルベカップでも4試合に出場しました。

 線の細さが指摘されることもある清水選手ですが、実は、1日5食の食事を日課にしているそうです。朝、昼、夜の食事に加えて、練習の前と後にもエネルギーを補給し、当たり負けしない体づくりに取り組んでいるのです。

 そんな清水選手にとって、11年のW杯を優勝したなでしこジャパンの選手たちは、以前は"雲の上の存在"でした。それが今では、長らく代表選手として活躍してきた岩清水梓選手や阪口夢穂選手らと一緒にプレーすることで刺激を受け、「自分もW杯のピッチに立ちたい」という気持ちが芽生えたそうです。

 昨年のなでしこリーグでは、W杯優勝メンバーのCBだった岩清水選手から多くのことを学んだと思いますし、成長した姿を今回のW杯最終予選で見せることができれば、自ずとその目標にまた一歩近づくことになるはずです。

 一方の長谷川選手は、やはり各世代の代表で経験を積み、17年3月の代表デビュー後から、通算17試合で3得点を挙げています。身長157cmと小柄ですが、豊富な運動量とテクニックを兼ね備えたMFで、昨年はなでしこリーグのベストイレブンにも初選出されました。

 なでしこジャパンの中心選手になりつつある長谷川選手も、現在大学4年生。清水選手と同じくサッカーと勉強を両立しながら活躍を続けていますが、やはり卒業後のことを考える機会が増えたそうです。

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