2018.04.05

スペインの名将がウクライナ戦に苦言。
「日本は1対1の決闘をするな」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by Sano Miki

「前半21分の失点は必然だった。その前に、サイドを奥深くまで進入され、クロスを折り返され、あわやオウンゴールというシーンがあったし、失点直前にもカウンターで中央を独走されている。ラインがずるずると下がり、スペースを使われ、陣形はバラバラだった。

 その結果、サイドチェンジで攻め上がってきた相手センターバックをフリーにする失態を犯した。思い切り振ったミドルシュートは植田の頭をかすめ、ネットを揺らされることになった。

 日本は本田、原口の2人が高い戦術運用レベルを示している。本田は特に守備での貢献が大きかった。原口はボールを運ぶプレーでも違いを見せ、貴重なFKも奪っている。前半40分にはこれを槙野智章がヘディングで合わせ、追いついた。しかしチーム全体にタクティクスが浸透しておらず、攻撃は単発に終わっていた」

 戦術機能の低さを不安視するエチャリだが、肯定的な面も見ている。

「後半、立ち上がりの日本は見違えるようなプレーを見せている。局面でプレーが改善する点は、日本人選手のよさだろう。気力、気迫を感じさせる。

 ラインの距離感がコンパクトになって、ウクライナの選手を入らせなくなった。ラインが高くなったことで、プレスもはまるようになったし、いい狙いでボールを奪えた。カウンターに関しても、例えば小林悠が左サイドから持ち込もうとしたシーンは、ボールがタッチラインを越えたと判断されたが、際どかった。守から攻の部分の精度がまだ低く、改善の余地はあるが、後半途中までは守備の安定でプレーを旋回させていた。

 ただ、本田が交代で去ってから、特に右サイドのディフェンスが破綻する」