2018.03.29

選手も監督も協会も…誰も
「代表チームの問題」を解決しようとしない

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 それでも試合後、ハリルホジッチ監督は前向きな材料を強調し続けた。

「今回ケガで欠けていた数人が復帰すれば、ボールを奪ったあとのプレーは改善する」

「W杯直前に3週間トレーニングができるので、攻撃と守備の両方で改善できる」

 また、指揮官は「一度の合宿で2試合やるが、2試合目のほうが(試合内容が)いい」とも話していたが、昨秋行なわれたブラジル、ベルギーとの2連戦を振り返っても、2試合目のベルギー戦のほうが内容はよかった。活動時間が限られる代表チームにおいては、まとまったトレーニングの時間が取れることによって、チーム戦術の浸透が進むという面は確かにある。ハリルホジッチ監督が「W杯直前の3週間」を重要視する理由もそこにあるのだろう。

 だからこそ、ウクライナ戦をどう解釈するかは難しい。

 1試合目よりも2試合目のほうが内容はよくなっていた。だから、トレーニングの時間がもっとあれば、もっとよくなる余地がある、と考えるのか。

 あるいは、2試合目のほうが内容は数段よくなっていたにもかかわらず、完全な力負け。もはや短期間でどうこうできるレベルではない、と考えるのか。

 身も蓋もない言い方をすれば、どちらが正しいかは、W杯が終わってみなければわからない。それでも監督が、選手が、あるいは日本サッカー協会が、今回の試合をどう受け止めるかによって、W杯本大会に臨む姿勢(体制)は自ずと違ったものになるはずだ。