森保一監督がサンフレッチェ退任後に、世界中をまわって見てきたこと (5ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

―― 現役時代も、監督としても、数多くの若い選手と過ごしてこられましたが、将来伸びていく選手に共通すること、それを踏まえて、今のU-21日本代表の選手に伝えたいことはなんですか?

森保 共通するのは、やっぱり自分に目を向けられる、ということじゃないでしょうか。自分の立ち位置を把握して、自分が成長するためには、自分のプレーのクオリティを上げるためにはどうすればいいかと、自分自身に目を向けられる選手。

―― 自分自身と向き合って、コツコツと努力を重ねられる選手。

森保 そうですね。試合に出られないこともあるでしょうし、理不尽なことが起きるかもしれない。それでも割り切って、開き直って、どんな状況でも自分を見つめて歩みを進められる選手。そんなに多くの選手を見てきたわけではありませんが、成功していく選手、キャリアを積んでいける選手は、やはりそういう選手かなと思います。

―― U-21日本代表の選手たちに、こうした話をする機会はありました?

森保 拓磨のことは一度話しましたね。彼らと年齢的にも近いですから。拓磨も自分に目を向けられる選手でした。でも、努力すれば試合に出られるのかといったら、そうじゃない。このレベルになると、どの選手も努力をするもの。だから、努力の質や量をちゃんと考えて、自己評価して、整理しながらやっていくことが大切だと思います。

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